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2012.10/22 [Mon]
メロキュンコラボ研究所【企画第6弾】 しりとり
「大切な宝物 10」
また明日修正するかもしれないです。
15分ちょいで書いたので、失敗してたらごめんねぇ~
4人で取り囲むように椅子に座り話していると固まったような田辺がいた。
「あの、ところで社長・・・・なぜ私の娘がこちらにいるのでしょうか?」
先ほど揉み合いの末部屋から連れ出した蓮は未だやりきれない表情をしていた。
蓮を除いて3人はほっと安心したような表情で一部始終を話し始めたのだ。
一方そんな3人とは別に蓮に至っては何かやるせないような表情で暗く俯くのみなのだ。
「ふぅー田辺君先ほどの事なんだが、どうも君の娘はこともあろうに他の者の私物を漁ってそれを盗んでいたそうなんだが・・・・」
「そ・・・・・それは家の娘に限ってあるはずが」
そう言った本人は何気なしに言った言葉で今まで静まっていたはずの蓮は居たたまれない。
いくら何でも、無関心すぎる。
そう誰もその場にいる人間は思っただろう。
口火を切ったように苛立たしげに蓮は告げた。
「あなたはそれでも親ですか?確かに、世間一般の親はそう言ったものかもしれませんが」
「蓮だまれ!今は俺と話をしているんだ。お前に誰が発言権をやった?状況を飲み込めない親は誰しもこうなるものだ!」
「ですが社長これはあんまりです!」
「解っている、だが社長として俺は田辺に話しているんだ。お前にこの田辺自体は関係のない人間だ。発言していいのは俺だけだ」
一喝されて立つ瀬がなくなった蓮に社は声をかけた。
「蓮、社長とて解っていることだ。とにかくここは社長に一任しよう」
「社さんがそうおっしゃるなら仕方がないですね?」
話しに茶々を入れるほか心を鎮められない。
状況が蓮をそうさせたのだろう。
下唇を噛みちぎらんばかりに噛み締めてそっと社長の話を静かに聞いた。
「では田辺君。話の続きをするが、ここにいる蓮が最上君を好きなことは知っているな?」
「はい・・・・それは誰が見ても明らかですし、私自身も二人を陰ながら応援させていただいていますが、それが何か?」
「ところが、君の娘が何を思ったのか急に最上君の私物を漁ってあろうことかある物を盗んだ。最上君の家庭状況というのは私自身知らされていなかった為に調べたんだがかなり劣悪なものだった。そこで先ほどに蓮からある事実が判明した」
「そ、それはどういう?」
「実はな?なんでも、最上君はその幼いころからの自分が持つ宝物があるから頑張ってこれたという事実。母親からも疎まれ父もいない家庭の中で育った環境だった。それを沙里君がその宝物を盗んだようなんだ。」
「そ、そんな、ま・・・・まさか娘が・・・・」
青白い顔をしながら今までのあらすじを聞いた田辺は青い顔をしながらじっと社長を見つめた。
「蓮、さっきの出せるか?」
「はい、田辺部長これです」
テーブルの上にコトンとおかれた碧色の原石をまじまじと見つめた田辺はなにを言うわけでもなく唇を戦慄かせていた。
そしておもむろに仕舞い込んだピンクダイアも蓮はポケットから取り出した。
「これ見覚えありますよね?BOX-Rで最上さんが身に着けていた物です。俺が彼女の薔薇の中に仕込んだものです」
「これが、京子からうちの娘が盗んだものですか?」
落ち込んだように話し始めた田辺はソファーから降りて土下座をした。
「大変ご迷惑をおかけして申し訳ありません!うちの娘は即刻LMEを退社させますので、どうか穏便に・・・・・警察には突き出さないで頂きたいんです」
社長を前に深々と床に額をこすりつけんばかりに田辺部長は謝っていた。
「それは最上君に誤って欲しい。今、そのせいで入院している。最上君は親から愛された記憶がない。だからよりどころをこの宝石たちに求めたのだろう。意識が混濁して今精神が壊れた状態になっているからいつ戻るか解らない状況だ。だから、戻ったら娘ともども最上君に謝って欲しいんだが」
「わかりました。社長にも大変お騒がせいたしました」
「いや、俺もマリアの一件や皇貴の一件で子供や孫というのは大変なんだということは解っている。ただ、最上君に限ってはマリアや皇貴の一件以来恩人以上のものを感じているから、もう二度とこんな事の無いように謝罪させたうえで、最上君に接触しないように目を光らせてほしい」
「はい、娘の失態大変申し訳ありませんでした。もう一度家に戻させて一から厳しく教育させていただきます」
田辺も娘を信じたかっただろう。
最初聞き始めたときには娘をどんなことをしても守ろうと思っていた。
けれど、人を思いやれない人間というのはやがていずれはしっぺ返しが来るというもの。
故にもう一度娘を教育しなおそうと田辺は心に誓った。
「まぁー君はこのLMEでも唯一すぐれた人間で愛に関しては私と同じように素晴らしいと解っているから。頭をそんな風に擦り付けずそれを糧に教育し直して欲しい」
「わかりました」
つづく
また明日修正するかもしれないです。
15分ちょいで書いたので、失敗してたらごめんねぇ~
4人で取り囲むように椅子に座り話していると固まったような田辺がいた。
「あの、ところで社長・・・・なぜ私の娘がこちらにいるのでしょうか?」
先ほど揉み合いの末部屋から連れ出した蓮は未だやりきれない表情をしていた。
蓮を除いて3人はほっと安心したような表情で一部始終を話し始めたのだ。
一方そんな3人とは別に蓮に至っては何かやるせないような表情で暗く俯くのみなのだ。
「ふぅー田辺君先ほどの事なんだが、どうも君の娘はこともあろうに他の者の私物を漁ってそれを盗んでいたそうなんだが・・・・」
「そ・・・・・それは家の娘に限ってあるはずが」
そう言った本人は何気なしに言った言葉で今まで静まっていたはずの蓮は居たたまれない。
いくら何でも、無関心すぎる。
そう誰もその場にいる人間は思っただろう。
口火を切ったように苛立たしげに蓮は告げた。
「あなたはそれでも親ですか?確かに、世間一般の親はそう言ったものかもしれませんが」
「蓮だまれ!今は俺と話をしているんだ。お前に誰が発言権をやった?状況を飲み込めない親は誰しもこうなるものだ!」
「ですが社長これはあんまりです!」
「解っている、だが社長として俺は田辺に話しているんだ。お前にこの田辺自体は関係のない人間だ。発言していいのは俺だけだ」
一喝されて立つ瀬がなくなった蓮に社は声をかけた。
「蓮、社長とて解っていることだ。とにかくここは社長に一任しよう」
「社さんがそうおっしゃるなら仕方がないですね?」
話しに茶々を入れるほか心を鎮められない。
状況が蓮をそうさせたのだろう。
下唇を噛みちぎらんばかりに噛み締めてそっと社長の話を静かに聞いた。
「では田辺君。話の続きをするが、ここにいる蓮が最上君を好きなことは知っているな?」
「はい・・・・それは誰が見ても明らかですし、私自身も二人を陰ながら応援させていただいていますが、それが何か?」
「ところが、君の娘が何を思ったのか急に最上君の私物を漁ってあろうことかある物を盗んだ。最上君の家庭状況というのは私自身知らされていなかった為に調べたんだがかなり劣悪なものだった。そこで先ほどに蓮からある事実が判明した」
「そ、それはどういう?」
「実はな?なんでも、最上君はその幼いころからの自分が持つ宝物があるから頑張ってこれたという事実。母親からも疎まれ父もいない家庭の中で育った環境だった。それを沙里君がその宝物を盗んだようなんだ。」
「そ、そんな、ま・・・・まさか娘が・・・・」
青白い顔をしながら今までのあらすじを聞いた田辺は青い顔をしながらじっと社長を見つめた。
「蓮、さっきの出せるか?」
「はい、田辺部長これです」
テーブルの上にコトンとおかれた碧色の原石をまじまじと見つめた田辺はなにを言うわけでもなく唇を戦慄かせていた。
そしておもむろに仕舞い込んだピンクダイアも蓮はポケットから取り出した。
「これ見覚えありますよね?BOX-Rで最上さんが身に着けていた物です。俺が彼女の薔薇の中に仕込んだものです」
「これが、京子からうちの娘が盗んだものですか?」
落ち込んだように話し始めた田辺はソファーから降りて土下座をした。
「大変ご迷惑をおかけして申し訳ありません!うちの娘は即刻LMEを退社させますので、どうか穏便に・・・・・警察には突き出さないで頂きたいんです」
社長を前に深々と床に額をこすりつけんばかりに田辺部長は謝っていた。
「それは最上君に誤って欲しい。今、そのせいで入院している。最上君は親から愛された記憶がない。だからよりどころをこの宝石たちに求めたのだろう。意識が混濁して今精神が壊れた状態になっているからいつ戻るか解らない状況だ。だから、戻ったら娘ともども最上君に謝って欲しいんだが」
「わかりました。社長にも大変お騒がせいたしました」
「いや、俺もマリアの一件や皇貴の一件で子供や孫というのは大変なんだということは解っている。ただ、最上君に限ってはマリアや皇貴の一件以来恩人以上のものを感じているから、もう二度とこんな事の無いように謝罪させたうえで、最上君に接触しないように目を光らせてほしい」
「はい、娘の失態大変申し訳ありませんでした。もう一度家に戻させて一から厳しく教育させていただきます」
田辺も娘を信じたかっただろう。
最初聞き始めたときには娘をどんなことをしても守ろうと思っていた。
けれど、人を思いやれない人間というのはやがていずれはしっぺ返しが来るというもの。
故にもう一度娘を教育しなおそうと田辺は心に誓った。
「まぁー君はこのLMEでも唯一すぐれた人間で愛に関しては私と同じように素晴らしいと解っているから。頭をそんな風に擦り付けずそれを糧に教育し直して欲しい」
「わかりました」
つづく
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