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2010.09/09 [Thu]
更新のお知らせ&最後の鎮魂歌 パート8
マリアの小部屋
刹那の想い パート50 (選択)
では最後の鎮魂歌
長時間の手術が終わり二人の寝台が運ばれてきた。
俺はというと医師に状況を聞く
「先生・・・・キョーコは!!キョーコは?」
「ヒズリさん落ち着いてください・・・・手術は無事成功しました。」
ほっと一安心し大丈夫と確約された気がして足元から崩れるような気がした。
数時間にわたる手術は俺にその後も安心感を与えてくれた。
「だけど・・・・治療を続けた方が良いですね」
楽観視できないという先生の言葉に冷たい水を掛けられる思いだった。
病室では少しやつれたようなキョーコと隣の寝台にまだ麻酔が効いて起きない冴菜がいた。
一通り手術の無事成功という電話をかけた。
数時間後二人は同時に目を冷ます。
「お母さん・・・・ありがとう・・・・」
「キョーコ・・・・あなたは死んではならない子なの、あの人との忘れ形見なんだからいつでも困った事があったら連絡しなさい・・・・ただ頻繁に来られても私は母親としての愛が解らないんだからね・・・体を大事にしなさい!」
不器用なそれでいて幼いころから否定された母親に真剣に向き合ってもらった嬉しさは消せない。
愛されてなかったわけじゃない・・・
それどころかどう愛していいのか解らないというあたしと似たところのある母をどうして責められよう
まして母は愛する人を亡くして否定したくなったのかもしれない。
だけどそんな母をかわいそうにも思ってしまった。
自分は久遠に愛されそして小さな結晶にも恵まれたから穏やかでいられる。
そんな私は母よりは幸せと言えるんじゃないかと思ってしまう。
「お母さん・・・・産んでくれてありがとう・・・やっとお母さんを理解する事が出来てキョーコは嬉しいです」
「あなたには私と同じ道を歩んで欲しくないわ・・・・幸せになりなさい」
「久遠ずっと付いていてくれてありがとう・・・・もう大丈夫よ」
「よかったキョーコ!!」
彼の涙にぬれた頬を見てどれほどに心配させていたかと思うとやり切れない
手術中ずっと不安で泣いていたに違いないのだから
「先生が来週退院だって言ってたよ!一応通院になるって!」
「わかったわ!」
「ところであの子たちは元気にしているかしら?」
「今朝電話したらとても元気にしているようだよ!!さすが俺とキョーコの子だよね!!」
「ふふっ・・・そうね・・・あの子たちにはすくすく力強く雑草のように育ってほしいわ!!」
1週間後
順調に退院しそれからは何事もなく進んでいくものと思っていた。
それから2年後のとある撮影所にて
またも不吉な出来事が起きる・・・それはガラガラと築き上げた絆というものを崩すきっかけにしかならない出来事
つづく
__________
あとがき
後もちょっとかも終わるの一応言っておきますが死ネタです。
刹那の想い パート50 (選択)
では最後の鎮魂歌
長時間の手術が終わり二人の寝台が運ばれてきた。
俺はというと医師に状況を聞く
「先生・・・・キョーコは!!キョーコは?」
「ヒズリさん落ち着いてください・・・・手術は無事成功しました。」
ほっと一安心し大丈夫と確約された気がして足元から崩れるような気がした。
数時間にわたる手術は俺にその後も安心感を与えてくれた。
「だけど・・・・治療を続けた方が良いですね」
楽観視できないという先生の言葉に冷たい水を掛けられる思いだった。
病室では少しやつれたようなキョーコと隣の寝台にまだ麻酔が効いて起きない冴菜がいた。
一通り手術の無事成功という電話をかけた。
数時間後二人は同時に目を冷ます。
「お母さん・・・・ありがとう・・・・」
「キョーコ・・・・あなたは死んではならない子なの、あの人との忘れ形見なんだからいつでも困った事があったら連絡しなさい・・・・ただ頻繁に来られても私は母親としての愛が解らないんだからね・・・体を大事にしなさい!」
不器用なそれでいて幼いころから否定された母親に真剣に向き合ってもらった嬉しさは消せない。
愛されてなかったわけじゃない・・・
それどころかどう愛していいのか解らないというあたしと似たところのある母をどうして責められよう
まして母は愛する人を亡くして否定したくなったのかもしれない。
だけどそんな母をかわいそうにも思ってしまった。
自分は久遠に愛されそして小さな結晶にも恵まれたから穏やかでいられる。
そんな私は母よりは幸せと言えるんじゃないかと思ってしまう。
「お母さん・・・・産んでくれてありがとう・・・やっとお母さんを理解する事が出来てキョーコは嬉しいです」
「あなたには私と同じ道を歩んで欲しくないわ・・・・幸せになりなさい」
「久遠ずっと付いていてくれてありがとう・・・・もう大丈夫よ」
「よかったキョーコ!!」
彼の涙にぬれた頬を見てどれほどに心配させていたかと思うとやり切れない
手術中ずっと不安で泣いていたに違いないのだから
「先生が来週退院だって言ってたよ!一応通院になるって!」
「わかったわ!」
「ところであの子たちは元気にしているかしら?」
「今朝電話したらとても元気にしているようだよ!!さすが俺とキョーコの子だよね!!」
「ふふっ・・・そうね・・・あの子たちにはすくすく力強く雑草のように育ってほしいわ!!」
1週間後
順調に退院しそれからは何事もなく進んでいくものと思っていた。
それから2年後のとある撮影所にて
またも不吉な出来事が起きる・・・それはガラガラと築き上げた絆というものを崩すきっかけにしかならない出来事
つづく
__________
あとがき
後もちょっとかも終わるの一応言っておきますが死ネタです。
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