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2010.07/29 [Thu]
濡蓮政策委員会2
その3 見つける
背後から近づくとわずかに震えている敦賀さん
それは胸を締め付けるもので、私自身苦しく思う
手に持っているブランデーの酒瓶を一気に煽ったかと思うとそれをプールの脇で打ち付けていた。
バラバラになった飛散する破片
それは雨粒が反射しなぜか悲しいほど綺麗に見えた。
だけど何をしようとしているの?
「俺さえいなければ・・・・」
小さくつぶやいた言葉を耳にして手に持った割れてギザギザになった酒瓶をお腹めがけて振りおろそうとしていた
「いやぁ・・・・やめてーーーーーーーー敦賀さん・・・・・何をされているのか解っているんですか?」
思わずしがみついた腕にすがりつき必死になって止めていた。
そんな苦しんでいる姿はみたくないと思うけれどどうしてもどうしてもあの夢で見た内容が私を苦しめる。
「もがみ・・・・さ・・・・ん?」
「敦賀さん・・・・やめてください・・・・お願いします。」
「ほおっておいてくれないか?俺には君に気遣ってもらえるほどのたいそうな人間でもないんだ!」
「嫌です・・・・そんな姿でそんな顔している敦賀さんをほっておけない!!」
「お願いだ!!どうか部屋に戻ってくれないか?一人になりたいんだ!!」
「私がどれだけ探したのか解っているんですか?」
その瞬間なぜか涙を見た
それは秀麗な顔に不釣り合いの悲哀を込めた涙を
「こんな俺でも君は・・・・・」
それを遮るように頬に手を滑らせてゆっくりと涙を拭っていた。
「見つけた・・・・兄さんの心」
そう言って少し柔らかい笑みを浮かべた。
「セ・・・ツ・・・・」
どこか悲しみに満ちた声それは敦賀さんへの愛しさが増した。
「馬鹿ね・・・・カインが嘆くことはないんだから!!嘆くんだったら私と一緒に嘆いてよ!!兄妹でしょう?」
そんな時蓮は一緒に茨の道を歩いて行こうと言っている気がして、胸に温かいものがこみ上げてくる。
その温かさが昔言われた坊である鳥くんの事を思い出していた。
ふっと見上げると雨が降っていた夜空は俺の心と同様に厚い雲は無くなっていた。
_______
4.コートイン → 寝蓮
雨がやんだ月
それは俺のようだった。
雲に覆われながら様々な苦悩をしてつかんではいけないと思える手を今握っている。
「最上さん・・・・どうして俺を探していたの?」
「それはですね・・・・・内緒です!!」
なぜかはぐらかされるばかり
でも今聞いておかなければ後悔するのではとさえ思ってしまう。
「俺に何か隠しているね!!」
こう言う表情をすればいつも怯えると解っていてもそれは止められない
何故俺を探していたのか?
そしてどうして俺が苦しい時に君は俺を支えてくれるのか?
言葉にして聞きたい
どうしても君を離さなければと思うけど離したくないと渇望する
「なんでもないですよ!!」
「そんな事を言う口はこの口か?隠し事をすると身の為にならないよ」
両方の頬を抓りながら白状させようとした。
「わかりましたーーーーーーごめんなさいいーーーーーーーーーー」
可愛らしく号泣する姿に何とも言えない思いだった。
「あのですね!!敦賀さんが苦しんでそうで私そんな敦賀さんのそばにいたくて敦賀さんが苦しんでいると思うと私も苦しくて」
それは殺し文句じゃないか?
一瞬トクンとときめきに近い心臓の鼓動を聞いたような気がした。
なんてすごい殺し文句だ?
俺をこれ以上君の虜にしてどうする。
思わずそんな可愛い事を言う唇を塞いでしまたくなる。
あまりの嬉しさに思わず無表情になりそっぽを向いていた。
「あの?敦賀さん・・・・やっぱ私にそんな事を言われたらご迷惑ですよね・・・・もうそんな事は言いませんのですみません!!」
肩を掴んでこちらに振り向かせた。
「そんな事はない!!すごくすごく嬉しい!!」
その肩をつかんでいる手はひどく冷たくてあまりの冷やかさに申し訳なさがいっぱいになるとともに思わず抱きしめたい衝動と愛しさが綯い交ぜになった。
「最上さん・・・体冷えてるよ!!俺のコートの中に入って部屋に戻ろう!!」
「はい・・・・冷たいのも平気です!!敦賀さんの苦しみに比べたらこんなのは大したことないです。」
その温かさは俺をだめにした。
健気さに頭がどうにかなりそうだ
理性を打ち鳴らされ思わずコートの中に入っている小柄で華奢な体をぎゅっと抱きしめていた
「敦賀さん・・・・どうしたんですか?」
「いや・・・しばらくこのままでいさせて?」
「もう兄さんは甘えっ子なんだから!!」
そう一言発する最上さんは俺が演技の上で抱きしめたと思ったのだろうそっと俺の背中に手をまわして抱きついて柔らかい表情を浮かべていた
エレベーターから降り自分たちの部屋に戻るとそこからまた二人のやり取りが始まった。
「兄さん・・・・先にシャワー私浴びるわね!!兄さんは着替えて酔い少し覚ましてて・・・・」
「ああ・・・・わかった」
あれから俺の頬は熱いまま・・・・俺の理性をぐらぐらと揺さぶる天然乙女
素早くバスローブに着替えて氷のはいったミネラルウォーターで喉を潤し酔いを冷ましていた
するとほどなくして上がった彼女の姿は理性をさらに揺さぶるもの・・・バスローブを着て合わせ目から見えそうで見えない胸の膨らみ
うわっ・・・・目に毒だ押し倒したい
抱きたい
駄目だこのままじゃ
「兄さん・・・・先に頂きました。次いいわよ!!」
「じゃあ早速」
シャワールームでさっきの最上さんの格好だけが鮮明に脳裏をよぎる
それと反比例して反応するからだ
下を見ると反応し過ぎて痛いぐらいだ
駄目だ・・・しばらく収まるまでこのままでいないと・・・・
こんな時は社長の顔を思い浮かべて
もうそろそろ限界か?
いくら俺でも成人男性だ・・・・愛しい女性を目の前であんな恰好でいられたら襲ってくださいと言っているようなもの・・・・
早速シャワーを上がると俺の様子を窺うように見上げる最上さん
その頬は赤く上気していた。
「最上さん・・・・こっちへ来てくれないか?大事な話があるんだ」
ベッド脇に誘い真剣な話を持ちかけていた。
「なんですか?敦賀さん?」
「君が好きだ!!」
「私も好きですよ!!」
「そうじゃない・・・・!!君を愛している」
「まだ酔ってらしたんですか?いい加減にしてください。」
「本気なんだ・・・・君は俺と一緒に苦しんでくれるんだろう?じゃあ受け入れて!!」
がばっと押し倒し腕の中に収めるとあまりの事に気を失った最上さんは夢の中に旅立っていった。
この状態で俺にどうしろと?
この甘い香りで俺は気が狂いそうだ!
今夜も寝れないことが確定した
翌朝・・・・目に熊の作った蓮がキョーコを睨みながら似非紳士スマイルをぶつけていた
_______
after
「最上さんおはよう!!」
そう言うとぺたぺたベッドの中で俺の胸を触る彼女
くすぐったいなと思っていた。
「最上さん・・・・くすぐったい・・・・。」
「あっ・・・・オハヨウゴザイマスツルガサン」
片言の日本語を告げる彼女は蒼白い顔色で固まっていた。
「それで・・・・最上さん返事は聞かせてくれるんだよね!!」
キュラキュラキュラ
「あの・・・・なんのことでしょう?」
「昨日の俺の告白の事」
「あー敦賀さんも夢を見たんですね!!すごくおかしな夢でしたぁーーーー敦賀さんが私に告白するというありえない夢を!!」
ぴくっと青筋が立った気がした。
「どうしてありえないのかな?」
キュラキュラキュラ
「いやぁーーーーーーーーーーーーー」
その叫び声のあと大きな1年分の溜息をつき又告白のやり直しをしなくちゃという決意をするのだった。
おしまい
_____________
AKIさんきゅ。さん3?4出来ました。
途中寝蓮に突入だけど(笑)
背後から近づくとわずかに震えている敦賀さん
それは胸を締め付けるもので、私自身苦しく思う
手に持っているブランデーの酒瓶を一気に煽ったかと思うとそれをプールの脇で打ち付けていた。
バラバラになった飛散する破片
それは雨粒が反射しなぜか悲しいほど綺麗に見えた。
だけど何をしようとしているの?
「俺さえいなければ・・・・」
小さくつぶやいた言葉を耳にして手に持った割れてギザギザになった酒瓶をお腹めがけて振りおろそうとしていた
「いやぁ・・・・やめてーーーーーーーー敦賀さん・・・・・何をされているのか解っているんですか?」
思わずしがみついた腕にすがりつき必死になって止めていた。
そんな苦しんでいる姿はみたくないと思うけれどどうしてもどうしてもあの夢で見た内容が私を苦しめる。
「もがみ・・・・さ・・・・ん?」
「敦賀さん・・・・やめてください・・・・お願いします。」
「ほおっておいてくれないか?俺には君に気遣ってもらえるほどのたいそうな人間でもないんだ!」
「嫌です・・・・そんな姿でそんな顔している敦賀さんをほっておけない!!」
「お願いだ!!どうか部屋に戻ってくれないか?一人になりたいんだ!!」
「私がどれだけ探したのか解っているんですか?」
その瞬間なぜか涙を見た
それは秀麗な顔に不釣り合いの悲哀を込めた涙を
「こんな俺でも君は・・・・・」
それを遮るように頬に手を滑らせてゆっくりと涙を拭っていた。
「見つけた・・・・兄さんの心」
そう言って少し柔らかい笑みを浮かべた。
「セ・・・ツ・・・・」
どこか悲しみに満ちた声それは敦賀さんへの愛しさが増した。
「馬鹿ね・・・・カインが嘆くことはないんだから!!嘆くんだったら私と一緒に嘆いてよ!!兄妹でしょう?」
そんな時蓮は一緒に茨の道を歩いて行こうと言っている気がして、胸に温かいものがこみ上げてくる。
その温かさが昔言われた坊である鳥くんの事を思い出していた。
ふっと見上げると雨が降っていた夜空は俺の心と同様に厚い雲は無くなっていた。
_______
4.コートイン → 寝蓮
雨がやんだ月
それは俺のようだった。
雲に覆われながら様々な苦悩をしてつかんではいけないと思える手を今握っている。
「最上さん・・・・どうして俺を探していたの?」
「それはですね・・・・・内緒です!!」
なぜかはぐらかされるばかり
でも今聞いておかなければ後悔するのではとさえ思ってしまう。
「俺に何か隠しているね!!」
こう言う表情をすればいつも怯えると解っていてもそれは止められない
何故俺を探していたのか?
そしてどうして俺が苦しい時に君は俺を支えてくれるのか?
言葉にして聞きたい
どうしても君を離さなければと思うけど離したくないと渇望する
「なんでもないですよ!!」
「そんな事を言う口はこの口か?隠し事をすると身の為にならないよ」
両方の頬を抓りながら白状させようとした。
「わかりましたーーーーーーごめんなさいいーーーーーーーーーー」
可愛らしく号泣する姿に何とも言えない思いだった。
「あのですね!!敦賀さんが苦しんでそうで私そんな敦賀さんのそばにいたくて敦賀さんが苦しんでいると思うと私も苦しくて」
それは殺し文句じゃないか?
一瞬トクンとときめきに近い心臓の鼓動を聞いたような気がした。
なんてすごい殺し文句だ?
俺をこれ以上君の虜にしてどうする。
思わずそんな可愛い事を言う唇を塞いでしまたくなる。
あまりの嬉しさに思わず無表情になりそっぽを向いていた。
「あの?敦賀さん・・・・やっぱ私にそんな事を言われたらご迷惑ですよね・・・・もうそんな事は言いませんのですみません!!」
肩を掴んでこちらに振り向かせた。
「そんな事はない!!すごくすごく嬉しい!!」
その肩をつかんでいる手はひどく冷たくてあまりの冷やかさに申し訳なさがいっぱいになるとともに思わず抱きしめたい衝動と愛しさが綯い交ぜになった。
「最上さん・・・体冷えてるよ!!俺のコートの中に入って部屋に戻ろう!!」
「はい・・・・冷たいのも平気です!!敦賀さんの苦しみに比べたらこんなのは大したことないです。」
その温かさは俺をだめにした。
健気さに頭がどうにかなりそうだ
理性を打ち鳴らされ思わずコートの中に入っている小柄で華奢な体をぎゅっと抱きしめていた
「敦賀さん・・・・どうしたんですか?」
「いや・・・しばらくこのままでいさせて?」
「もう兄さんは甘えっ子なんだから!!」
そう一言発する最上さんは俺が演技の上で抱きしめたと思ったのだろうそっと俺の背中に手をまわして抱きついて柔らかい表情を浮かべていた
エレベーターから降り自分たちの部屋に戻るとそこからまた二人のやり取りが始まった。
「兄さん・・・・先にシャワー私浴びるわね!!兄さんは着替えて酔い少し覚ましてて・・・・」
「ああ・・・・わかった」
あれから俺の頬は熱いまま・・・・俺の理性をぐらぐらと揺さぶる天然乙女
素早くバスローブに着替えて氷のはいったミネラルウォーターで喉を潤し酔いを冷ましていた
するとほどなくして上がった彼女の姿は理性をさらに揺さぶるもの・・・バスローブを着て合わせ目から見えそうで見えない胸の膨らみ
うわっ・・・・目に毒だ押し倒したい
抱きたい
駄目だこのままじゃ
「兄さん・・・・先に頂きました。次いいわよ!!」
「じゃあ早速」
シャワールームでさっきの最上さんの格好だけが鮮明に脳裏をよぎる
それと反比例して反応するからだ
下を見ると反応し過ぎて痛いぐらいだ
駄目だ・・・しばらく収まるまでこのままでいないと・・・・
こんな時は社長の顔を思い浮かべて
もうそろそろ限界か?
いくら俺でも成人男性だ・・・・愛しい女性を目の前であんな恰好でいられたら襲ってくださいと言っているようなもの・・・・
早速シャワーを上がると俺の様子を窺うように見上げる最上さん
その頬は赤く上気していた。
「最上さん・・・・こっちへ来てくれないか?大事な話があるんだ」
ベッド脇に誘い真剣な話を持ちかけていた。
「なんですか?敦賀さん?」
「君が好きだ!!」
「私も好きですよ!!」
「そうじゃない・・・・!!君を愛している」
「まだ酔ってらしたんですか?いい加減にしてください。」
「本気なんだ・・・・君は俺と一緒に苦しんでくれるんだろう?じゃあ受け入れて!!」
がばっと押し倒し腕の中に収めるとあまりの事に気を失った最上さんは夢の中に旅立っていった。
この状態で俺にどうしろと?
この甘い香りで俺は気が狂いそうだ!
今夜も寝れないことが確定した
翌朝・・・・目に熊の作った蓮がキョーコを睨みながら似非紳士スマイルをぶつけていた
_______
after
「最上さんおはよう!!」
そう言うとぺたぺたベッドの中で俺の胸を触る彼女
くすぐったいなと思っていた。
「最上さん・・・・くすぐったい・・・・。」
「あっ・・・・オハヨウゴザイマスツルガサン」
片言の日本語を告げる彼女は蒼白い顔色で固まっていた。
「それで・・・・最上さん返事は聞かせてくれるんだよね!!」
キュラキュラキュラ
「あの・・・・なんのことでしょう?」
「昨日の俺の告白の事」
「あー敦賀さんも夢を見たんですね!!すごくおかしな夢でしたぁーーーー敦賀さんが私に告白するというありえない夢を!!」
ぴくっと青筋が立った気がした。
「どうしてありえないのかな?」
キュラキュラキュラ
「いやぁーーーーーーーーーーーーー」
その叫び声のあと大きな1年分の溜息をつき又告白のやり直しをしなくちゃという決意をするのだった。
おしまい
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AKIさんきゅ。さん3?4出来ました。
途中寝蓮に突入だけど(笑)
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